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「エンジニアリングマネージャーのしごと」を読んだ感想や学び、考えたことなど

本を読みながら殴り書きでばーっと書きました。

読もうと思った理由

4月から開発者としてのロールに加えてエンジニアリングマネージャーとしてのロールも兼務することになったため。

エンジニアになる前に6人チームのサブリーダー的な立ち位置でのマネージャーロールは経験があるけど、エンジニアになってからは今回が初めて。

エンジニアリングマネージャーという仕事があまりわかっていないので、一般的なエンジニアリングマネージャーの役割はどんなもんなのかのイメージが付けばよいなと思って読んだ。

読んだ感想

結論読んでよかった。エンジニアリングマネージャーという役割について幅広く書かれているし、心構えや考え方などのメンタル面にも触れられていた。

良い睡眠のとり方や運動の大切さといったことまで書いてあってさすがに面倒見良すぎないwと思いながら読んでた。本を通してそこまでフォローしてくれるなんてこれが良いマネージャーというやつか。

読んで学んだこと、考えたことなど

ロールはただの名前なので実際の仕事がなんなのかが大事

当たり前だけどこの本に書いてある仕事がエンジニアリングマネージャーとしてやるべき仕事の全てだとは考えない方がよさそう。

同じエンジニアリングマネージャーというロールでも会社によって実際にやってることには違いがかなりある場合もあると思う。逆にある会社でテックリードがやってる業務とある会社でエンジニアリングマネージャーがやってる仕事が同じなんてこともありそう。

ロールはあくまで名前なので、エンジニアリングマネージャーや各ロールの仕事の定義をまず組織ごとに定義するのが大切。定義してないならそれをするのがエンジニアリングマネージャーの最初の仕事なのかも?

マネージャーは上司なのかロールの違いなのか

自分は勝手に開発者とマネージャーはロールの違いだと思ってたけど、この本ではマネージャーは組織図の上のポジションという表現が使われている所がありいわゆる上司として表されていると感じた。

上司(じょうし)は、組織において自分より上位の役職にあり、自分に対し指揮命令・監督などの権限をもつ人物のこと。

Wikipediaにはこのように定義されていた。上司の定義として納得感ある。

なぜ上司なのかロールの違いなのかを気にするかというと、自分は上司と部下という関係性に良いイメージを持っていない。どうしても「上司が部下に指示や指導を与え、部下がその指示や指導に従って仕事を遂行する」という自分のイメージの上司と部下の関係性が窮屈だなと思ってしまう。

まぁ人によっても上司やロールに関する感じ方は違うので深く考えなくてもいいのかもしれない。

ただ人から自分がどう見られてるのかは仕事をしていくうえで知る必要はある。例えば給与をアップさせたい人がいたとしたら、その人にとって評価・昇給する権限を持った人は上下関係になる。自分が導入したい技術があったとしたら、技術決定権を持った人との間には上下関係が生じる。

こんな感じで自分がただのロールの違いとして認識していても相手からは自分が実現したいことの権限を持った上司と認識されている可能性があるので、認識の齟齬がないように自分がどう見られてるのかは気にした方がよさそうだなぁと。

チームのアウトプット・アウトカムの最大化について

色んな記事や本で一番に書かれるやつ。この本でも書かれてた。それはそうなんだけど、これを測る方法が分かんない~

そういう意識で仕事しましょうという行動指針的なやつだと理解している。これはマネージャーだけが意識するというよりはすべての人が意識した方が良いことではあると思う。

コミュニケーションの3つの媒体

  • 会話によるコミュニケーション
  • テキストによるコミュニケーション
  • 非言語化によるコミュニケーション(ジェスチャー、ボディランゲージ、姿勢など)


上記3つをコミュニケーションの媒体として分けて表現されていて、なるほどと思った。よくリモートワークでコミュニケーションがうまくいかなくなったみたいな話はあるが、非言語化によるコミュニケーションが足りなくなったのが原因かもしれない。

じゃあリモートワークでどうするかというと残り二つの会話によるコミュニケーションとテキストによるコミュニケーションを意識して増やしていくしかない気がする。

あとはリモートで非言語化によるコミュニケーションができるデバイスができるのを待つしかないかな(没入感のすごいVRとか)

説明責任は委譲できない

なるほど、たしかに。仮にアルバイトがSNSに投稿したことで炎上して(いわゆるバイトテロ)記者会見をすることになったとしてもそのバイトを管理していた人が説明するわけじゃなくて社長が矢面に立って説明するからなぁ。

仕事量のキャパに余裕をもっておく

マネージャーは身軽な方が良いと聞いたことがある。全体を見る必要のロールの人が目の前の仕事でいっぱいいっぱいだと何かあった時に見逃したりすぐ動けなかったら困るからだと理解している。

プレイングマネージャーは大変だよという話もおそらくこのためではないかと思う。キャパに余裕を持つには委譲が必要。ただ丸投げにならないように気を付ける。もしかしたら委譲したい人もキャパが一杯かもしれない。全員のキャパが一杯いっぱいになったらそれはもう人を採用しなちゃいけない。できたらそんな状態になる前にエンジニアリングマネージャーは気づいて採用を進めるべき。

こういうのも周りが見えてないと気づけないから今まで以上に自分のキャパには気を付けておこうと思う。
以上、「エンジニアリングマネージャーのしごと」を読みながら書いた内容メモでした。